

久しぶりに組合員Nさんのハウスに訪問。トマトの収穫が始まっています。今回は収穫直後のタイミングでの取材となり、生っているトマトは青い状態でした。

気温の急上昇や高温が続くと、トマトの生育に影響が出るそうです。
受粉が進まなかったり、生育そのものが止まってしまったり、割れが起きたり、でべそになったりです。
もちろんこれらは選別され、出荷されることはありません。
できるだけそうならないようにエアコンやファンで気温をコントロールしているそうですが、石油も電気代も値上がりしている昨今、なかなか厳しいようです。
スーパー等で売値はけっこう上がっていますが、農家さんに入るお金はほぼ変化ナシというのが実情とのこと。
受粉が進まないときにはホルモン剤を使い、一つひとつ手作業で、受粉したと勘違いさせて実をつけさせるそうです。
ところでみなさん、自然に受粉した実と、ホルモン剤を使ってできた実に違い、見た目でわかりますか?
私は知りませんでした。

違い、わかりましたか?
上の写真は自然に受粉したもの、下の写真はホルモン剤を使ったものです。
枯れた花がどこにあるでしょうか?
上は実の先、下は実とがくの間ですね。
自然に受粉すると実は、がくと花弁の間につく。
ホルモン剤を使うと実は、花弁より先側につく。
素人目には不思議に映ります。
コナジラミが媒介する病気で、葉の色が薄く、まだら模様になり、巻くようになります。
ここは写真をとり損ねてしまったところです。申し訳ありません。
葉が巻くと光合成が進まず、実がつかなくなることが多くなります。
対策は、コナジラミの除去です。
「シラミくらい農薬で簡単に殺せるんじゃない?」
と思いましたが、最近は人が摂取しても大丈夫なように、使えるのはかなり弱いもので、使える回数にも規制がかかっているそうです。
そこで、Nさんはおいしい野菜を作るため、ほかの対策もしっかり導入なさっていました。
例えばこれ。
粘着シートです。一枚だとたいした金額ではありませんが、数が必要ですので、総額だと…
経費がかさんでいるご様子でした。
お金はかかりますが、効果はしっかりあるようです。コナジラミ、取れています。
円安が進んでいますね。
農業用の資材は国外産のものも多く、経費的にかなり苦しい状況のようです。
農業への新規参入はそれなりに多いそうですが、それよりも廃業が多いようです。
跡継ぎ問題もありますし、気候変動で今まで通りにいかなくなったり、新規参入しても続かなかったりですね。
コストは上がる。今まで通りではうまく行かないことが増える。手取りはなかなか増えない。
それでもおいしいものを安定的に作ってくださる農家さんたちに、私たち消費者、小売り業者さん、バイヤーさん、資材や設備を供給している業者さんたちは感謝しなければならないのではないでしょうか。
一次産業なくして、二次産業・三次産業、そして私たちの生活は成り立たないのですから。